梅田の阪急百貨店で1月11日から開催されている、
月山一門の展示会&販売会へお邪魔してきました
▼阪急うめだ本店
1月11日(水)〜17日(火)7階 美術画廊「日本刀 刀匠 月山一門展」開催のお知らせ
http://www.hankyu-dept.co.jp/honten/information/living-watch/living/00492022/?catCode=101007月山一門と言えば、
丁度今徳川ミュージアムの児手柏の写しを製作されている月山貞利刀匠率いる刀派です
児手柏の写しの打初式の時に展示してあった何振りかを拝見したのですが、
月山派の刀剣の地肌はとても華やかに波打っていて素人ながら鑑賞がとても楽しくて
今回の展示会も楽しみにしていました
なので、とりあえず検非違使戦を何戦かして
手入れ部屋に男士を数振り押し込んで10時ぐらいから出発して
近所の神社のどんと焼きを観に行ってその後にお昼を外で食べてから
ゆっくり刀剣を鑑賞して晩御飯を食べて帰ろう٩( 'ω' )ﻭ
なんて悠長なことを考えて、検非違使狩りをスタートしたのが朝の8時
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そして12時半も廻った頃
>> 検非違使一回も出てない!!!!!!(憤怒) <<
ほんまに検非違使の設定どうなってるんですかねええええええ(激おこ
でいい加減辟易して来てtwitterに浮上してたところ
フォロワーの龍崎さんに「14時からの月山貞利刀匠のギャラリートークがありますよ!」との情報が
仕事柄去年はずっと平日しか休みがなかったので
そんな突発イベントなんて完全にノーチェックの癖がついていたのですが
URLを貰うとたまたまお休みだった日曜日のまさに今日
14:00からの月山貞利刀匠のギャラリートークがあるとか...!
その時すでに12時45分ごろ
即効でPCを落とし着替えて化粧をして電車に飛び乗り、某梅田駅に着いたのが13時50分より少し前
そこからダッシュで阪急うめだ百貨店の7階へ向かうと13時53分
なんとか間に合った!
けど、ほんま全然出現しない検非違使はクソです
いつも毎度毎度こいつらのせいで予定が大幅に狂う####
それはさて置き、
コーナー内は撮影不可だったので会場の様子の写真はありませんが、
そこそこの広さのコーナーでしたがそこが埋まるぐらいには結構なお客さんがすでに集まっていました
でとりあえず落ち着く為に入ってすぐ左に展示してある刀を観ようと左を向くと
徳川 斉正
眞木
の文字(共に敬称略)が付いた立派な純白の胡蝶蘭の鉢植えが...!
うおおおおおお、24日(?)の児手柏の進捗会には行けなかったけど
水戸のお二人のこの御芳名を拝見できただけでもう完全S勝利です
このまま末永く月山派と水戸のお二人のご交流があれば奈良もしくは近畿での
徳ミュさん関連の展示もなきにしもあらずかもしれない...!
またまたそれはさて置き
入って展示を観てると間もなく貞利刀匠が御見えになりトークが始まりました
内容はサムライJAPANと
月山派の起こりは山形の山の麓で始まったこと、創始は鬼王丸なる刀匠だったこと
その後、大阪に移りったものの近代化で喧騒や環境から離れる為に奈良の今の桜井市へ移ったこと
明治の廃刀令やGHQで刀匠達が苦労したこと、
今年から島根県の奥出雲でたたら製鉄が復活したこと(?)、
あとは弟子を志す若者がどうやって入門してくるかのお話、
そして今ご活躍されてらっしゃる兄弟弟子や弟子の方がたの近況、
日本刀を世界遺産にしたい、など要約するとそんな感じです
だいたい30分ぐらいだったかな
あとはサムライJAPAN(超重要
なんか貞利刀匠は前回もそうでしたがサムライJAPANをよく口にされているので
もし月山派の刀剣男士が実装されるのならサムライJAPANを台詞に実装して欲しいです
あ、脱線した
とにかく貞利刀匠のお話は面白いのであっと言う間の30分間でした
で、トークが終わった後は個々の質疑応答時間だったのですが
顔なじみのお客様っぽい方々が次々と御挨拶に行かれていました
というか月山派は刀剣乱舞には未実装なので審神者っぽい若い女性は自分を含めほんの数人しかおらず、
真の刀剣愛好家っぽい御年配や壮年の方々ばかりいらっしゃって、
これが元々の刀剣界の雰囲気だったんだろうなあ、と感じました
で、私はその間にゆっくりと刀剣観賞です
華やかな百貨店のケースの中にそれに相応しいお値段の付いた刀剣がずらりと並ぶ様は
今まで行った美術館とは別の意味で圧巻でした
恐る恐る値札を覗きこむと
太刀 6、000,000円(税込)
デスヨネーーー!
ライトを反射してキラキラと煌めく沸(にえ)に負けず劣らず値札も輝いていました
そしてところどころ張り付いている売却御礼の札
金持ちか!!!!(小並感
とか雑念もすごかったですが、月山派特有の綾杉肌の刀をたくさん鑑賞できて凄く嬉しかったです
あとこれは備前風の刀だ!めっちゃ好みだ!
と思いつつ説明文を読んだら文字通り“一文字派の作風を表現した刀”の注釈があり
当たって内心ガッツポーズです
刃文もたしか重花丁子だったかな?
乱れ刃好きにはたまらん一振でした
あとは物凄く記憶に残ってるのは【おそらく造り】の短刀です
恥ずかしながらこの“おそらく造り”という物を知らなかったのですが
菖蒲造りのようなのびやかな鎬(でいいんだろうか?)で大切先どころじゃない切っ先の大きさ(長さ)で
薙刀を磨り上げたような変わった形はとても興味深かったです
解説を読むと室町時代の刀工島田助宗が最初に作ったとのこと
きっとこの短刀が刀剣男士として実装されるとすっごく面白いことになりそう、
そんな予感のする短刀でした
あとは庶民でも買えそうな小刀コーナーもありました
他の太刀や打刀、直刀のお値段がどれも数百万なので、
金銭感覚が狂って80,000円の小刀を買いそうになっていました
龍神太郎貞茂刀匠の作だったのですが、梅の掘り物のあるそれは綺麗な小刀で。。。
これを買ってもお世話が出来ないから買われた刀が可哀想だし、、、と
金額とは別のところで悩んでたぐらい危うかったです
途中で龍崎さんが合流しなければ危うかった
危うかった!!
あとは記念に真鍮のプレートに銘切りをしてもらいました
それもなんと!
月山貞利刀匠の息子さんの月山貞伸刀匠に、です
自分の名前がシンプルすぎてフルネームにしても一文字にしても
見栄えがあんまり良くなりそうにないので散々悩んだで
最終的に名前の一文字だけ掘ってもらったのですが物凄くカッコよくしていただけました
というか銘切りって、刀匠さんの慣れもあるとは思うのですが思っていたよりも物凄くスピーディーに、
地金も柔らかそうにカンカンカンカン切られていくのでびっくりしました
見学してて物凄く面白かったです
本名を掘ってもらった+徳ミュさんのニュースレターに掲載されている名簿に
フルネームが載ってしまっているのでその現物をアップできなのは物凄く残念ですが
本当に格好良かったです
長船の刀剣美術館でも銘切りサービスをやってた記憶がありますし、
是非記念にやって欲しいです
あと銘切りをしている間に打初式でずっとお母さんの背中におんぶされて寝てた貞伸刀匠のまだ赤ちゃんだったお子さんが
とことこ歩いてて、すっごい可愛かったです
あの時から8ヶ月強しか経っていないのに成長っぷりに物凄く感動しました
あとは貞利刀匠の個々の質疑応答が一旦途切れた時に
少しだけお話をさせていただいたのですが、児手柏の写しの部分だけ抜粋
・児手柏写しの鍛えは完了している
・月山派の特徴は綾杉肌だけど、児手柏は違うのでもちろん綾杉肌じゃないよ
・裏表の刃文の違いもきちんと再現しているよ
・3月に本砥ぎをして最終的な完成は4〜5月ぐらいになる
・公開は徳川ミュージアムさんのタイミングでするから徳ミュさんの情報を待ってね
ここまでは打初式で伺ったことや徳ミュさんからのニュースレターで把握済みだったので
想定内だったのですが、
・拵えを作っているよ
>> 拵えを作っているよ <<
>>>>>>>>>>> 拵えを作っているよ <<<<<<<<<<
この情報は初耳で本当にびっくりしました
もし児手柏の拵えを作るのなら、恐らく燭台切の写しにも拵えが造られるでしょうし、楽しみすぎて震えがとまりません
そして何より今までは刀身本体と武庫刀纂とかの押型からしかの情報がなかったのに、
写しのものとは言え、今この平成の世で新たに取り巻く要素が増えるとか、ね
もう、さ、リアルタイムで推しの歴史がどんどん増えていく瞬間に
立ち会うことが出来ているのを実感して物凄く胸が熱くなりました
微々たるものですが私の寄付した御金もこの歴史の中にほんの少しだけ介入できているのも物凄く嬉しいです
ひとまず今回のレポートはそういうことで
あ、そうそう
こちらのリーフレットですが
https://twitter.com/tokugawa_museum/status/820128223010787328
月山一門展にも置いてありました
右のコーナーのテーブルの上だったかな
そしてパンフ限定のQRコードで配布されている光忠の待ち受け画像ですが...!!
相変わらず画像のトリミングの雑さにも徳ミュさんらしさを感じて愛くるしいのですが、
それよりも何よりも
>> とうだいぎり <<
徳ミュさんここで誤植か!!!!wwwwwwwwwww
燈台切ったら光忠よりも政宗公がチートすぎますwwwww
光忠本人(刃)もまさか平成の世で自分が燈台を切ったことになるとは思っても見なかったと思います
光忠「僕が、あの、燈台切です。
平成の時、なんというか、(略)僕、燈台を切ったことになったんですけど。
ぐす。ほんとうはただの燭台でぇ......ぐす」
あれは五虎ちゃんだから可愛いのであって光忠にされると嫌過ぎるwwwwww
恐らくは武庫刀纂の『燭台』の文字が旧字体で物凄く燈台に近い漢字だったので
デザイナーさんが読み間違えたのが原因だと思うのですが...
でも何ていうか、この、徳ミュさんの
手探りで必死で審神者やファンを楽しませてくれようと毎回ひしひしと伝わってくる雰囲気は大好きです
元々はゲームの光忠のファン、そして燭台切や児手柏の本体のファンとなりましたが、
今では徳川ミュージアムさんそのもののファンです
梅まつり帰還中の展示はまだいつ行くかまだ決め兼ねていますが
4〜5月に児手柏と燭台切の写しが完成するのならそのお披露目展示はしてくれそうだし
早めに行った方がよさげかなあ
とりま次の水戸遠征も楽しみです
最後になりましたが、龍崎さん
ギャラリートークの情報ありがとうございました!
お陰で充実した鑑賞ができました!